皆様こんばんは。

表題の通りですが、Uー２２は今節はいつもと異なり五輪代表候補をズラリと並べたガチメンのUー２２『代表』です。
この結果はいかがなものか、と。

この試合の結果、更には内容についても言いたいことは山ほどあるんですが、まず同情すべき点も挙げておきましょうか、そうでないとフェアじゃないので。
①普段（練習）から時間を共有しているクラブチームと、寄せ集めとも言える代表チームでは、確かに『チームとしての完成度』の差はある。
②五輪チームには４５分しかプレイ出来ない、時間制限という制約があった。（選手を各クラブから借りる立場なので、クラブ側からそういう制約が課せられることは致し方ない）

ちなみに今回対戦した町田はJ2昇格を目指せるほどの実力があり、現時点でのJ2の下位～中位チーム位の実力はあるでしょう。
それでもパスやクロスのスピード・精度は、J1・J2と比べればその差は目に見えて分かるくらい下だったと思います。
更には今回Uー２２代表はほぼフレッシュなメンツでしたが、町田は中２日の過密日程でした。

プレイスピードや精度、コンディションなど決してベストではなかった３部のチームに、アンダー世代とは言えこの国を代表する選手の集団が負ける、っていうのはなかなか酷い話だと思います。
これがヨーロッパや南米の強豪国とかだったら、監督更迭・主力選手の一部入れ替えとか議論が巻き起こるのは有り得る話なのではないですか？

試合は見ましたが残念なことに結果だけでなく内容も悪い。
「得点の匂いとか連携とか戦術とかが見えない」ってレベルじゃなくて「チーム」になってない。
個々の能力はもちろん高い、でも正直アマチュアの例えば大学リーグの優勝チームが五輪代表チームとやっても（当然大学チームが負けるだろうが）善戦は出来そうな印象です。
印象に残ったのは試合後の選手のコメントで、
『それ以前に球際の部分や切り替えなどアジアで戦っていくための土台ができていないと思う。それは誰がということではなくて、チームとしてそういう雰囲気になっていないと思う。』
観てる方もそう感じていたけど、やっぱりやってる選手の方も同じ感想か、って怖いことだと思います。
相手の町田もそれほど怖さを感じていなかったんじゃないでしょうか？
コメントを見てもほぼ「（前節）山口に負けたことが悔しい」的なコメントばかりで、Uー２２代表へのコメントはほぼ無し。
大きな脅威として眼中になかったのかもしれません。

手倉森監督（この試合はコーチとしての立場ではあったが）の采配も疑問だらけです。
「相手のラインが高いという情報もあり、浅野のスピードというストロングポイントも活かそうと思った」という訳で、ロングボール一辺倒。
何故ボランチにボールを回せる大島・井手口を入れたのか意味分かりません。

ちなみにこの試合前半は４－２－３－１スタート。
後半から大島・野津田・浅野・川口OUT→岩波・宮原・喜田・鈴木INの３－４－１－２（映像では２トップでした）へ。
何故所属クラブで３バックの選手を４バックで使い、後半３バックにした途端これらの選手を代えたのか？これもよくわかりません。
そもそも３バックのプランがあるなら、例えば待望論の強い浦和の関根とかも招集するべきなのでは？？などと感じました。

手倉森監督「コンビネーションや精度を高めて、個人とグループも含めて残り３ヵ月、点を取れるチームにしていかないといけない」ということですが、正直あと３ヶ月で、しかも強化試合も練習期間もほぼないのに、そんな事が出来るだろうか？と不安な気持ちしか残りませんでした。
先月後半に京都合宿があり、ここでも確かJ2下位に沈む京都の、しかも控え中心との試合で負けていたと思うのですが…おまけに視察したハリルホジッチ監督に「この国の危機だ」とか言われていたような…。

私は少なくともUー２２をJ3に参加させるより、以前のようなサテライトリーグをコストの問題があったとしても再度検討すべきだと思っています。
サッカー協会はいい加減にして欲しい、と１ファンとして強く思います。

【Uー２２出場選手】
※（）内は今季出場数です。※スタメンのみ
GK　櫛引（１４試合）
DF　川口（３２試合１得点）
DF　植田（１４試合１得点）
DF　奈良（８試合１得点）
DF　山中（１３試合）
MF　大島（２５試合）
MF　井手口（１５試合１得点）
MF　野津田（２４試合６得点）
MF　中島（１３試合２得点）
MF　豊川（６試合）
FW　浅野（３２試合１０得点）

不満タラタラな内容になりました、すいません。

遠藤保仁がいればチームの勝ち点は117%になる データが見せるサッカーの新しい魅力 (ソフトバンク新書)

著者：西内 啓

出版社：ソフトバンククリエイティブ

発売日：2012-08-17

カテゴリー：本