tiisanasabotennのブログ

サッカー大好きです。
やるのも好きですが、疲れるので見るほうが大好きです。
totoも予想したりします。2等は何回か当たったことがありますので、現在は1等当選を夢見ています。

出身地である水戸と鹿島を応援しています。
いつかJ1の舞台で水戸が戦う日が来るといいですね。

アピール上手と日本代表

皆様こんばんは。


ようやく研修が終わり、今日はみんなと打ち上げでした。
終電も走れば間に合う時間だったのですが、女子が見ている前で「終電ヤバイんで!お疲れー!」って慌てて走り去ると「ちょっと男の株が下がるかもしれない」と考え、そこはクールに。


「俺、タクシーで帰るから」
と、落ち着きっぷりと経済的余裕をアピール。(←恐らく女子の誰もが見てない&気づいていないであろうが…)
「なんなら家まで送っちゃうよ?オーラ」を背中で全開にしつつ、ロータリーのタクシー乗り場にワザとゆっくり歩いて女子の声が掛かるのを待ったのですが…。


「家まで乗せてってくんない?」
と声をかけてきたのは同期のSとT。どっちも男…。
S&T「俺たち、金無いんだ、へへ…」
私「…(よりによって『また』お前らかよ)貧乏人は走って帰れッ!」


私は大学時代サッカー部に籍をおいていたのですが、ここは関東でも屈指の強豪校でして、実質4軍くらいまでありました。
定期的に1~3軍では紅白戦などを通した入れ替え戦が行われており、同じチームに所属する仲間とは言え、そこはみんなが少しでも上に行きたい気持ちを有し公式戦並みのガチンコ勝負でした。


試合ではトップチームでも3軍でも「チームの勝利を大前提」にしつつも「個々の実力・能力のアピール」にも必死で、ミスはあってもプレーの一つ一つにも気持ちが入っていました。
こうゆう場では、実力を発揮出来ない者もいるのですが、発揮できても昇格出来ない者もいました。
どうゆう事かと言うと、例えば2軍のボランチの選手が活躍しても既に1軍にはレギュラーがガッチリ固定されているボランチがいる…とかです。


固定のメンバーが居て、活躍しても昇格が無いなら「意味ないじゃん」って思う方もいると思いますが、試合出場に飢えている選手(2軍以下)とのガチンコはチーム全体の底上げに繋がるため、またレギュラーの怪我や不調の場合に備えて重要な意味を持っていました。


そんな中であまり大幅な入れ替えは無いものの、それでも数人規模では入れ替えがありました。
私はその環境の中で選手の入れ替わりを目の当たりにしてきたのですが、レギュラーに定着する者と入れ替わりに成功した者は幾つか共通点があると思っていました。


実力とか才能とか努力とか…そんな当たり前のものは既に彼らは持っていて、と言うかそんな事は2軍や3軍の選手も持っているのですが、さらに言うと彼らは「非常にアピール上手」なのです。
そこに「上に行ける者と行けない者の差」を思わずにはいられませんでした。


ここでいうアピールとは「監督、俺を使ってくれ!」とかいう言葉を意味するものではなく、勿論プレーでのアピールです。
例えば同級生に足元が上手くないCBがいたのですがある日僕に「トップに昇格するにはどうした良いか」と無茶な相談を持ちかけてきた奴がいたのですが、「これだけは誰にも負けないって武器を今後一年間で作ってみたらどうだ?」と答えたら、彼は空中戦や当たりの強さを磨くためウェイトに特化した練習を地道に続け、約一年後入れ替え戦で試合を通じて空中戦で負けなし&セットプレーで得点、とアピールに成功し晴れてトップチームに昇格しました。
(もっともずっとベンチメンバーでしたが)


他にも足の速い選手は足の速さを、視野の広い選手は視野の広さをアピールし、レギュラーになっていきました。
ここで注意しておきたいのは、部員全員がほぼ同じ練習、同じ環境、同じ指導(3軍はコーチいないけど)で過ごしてた点です。
ほぼ全員が選手としての能力を上げる中でレギュラーと控えの差はどうして起こりうるのか。


個人的な意見としては、やはり個の部分…これはスピードや運動量などフィジカル的なものであっても、キッカーやドリブルなどテクニック的なものであっても…を武器として持っているもの、言い換えれば総合力が高い選手(も勿論必要だが)より、「何か一つ武器を持っている選手」。
そして「持っているだけではダメでそれを試合で活かせる選手」言い換えればアピール出来る選手。
この二つが共通していたかな、と思います。


私は社会に出て感じましたが、会社という組織の中でもこれは同様でして、同期入社でも差がつくのは(運や上司との相性など不確定要素も沢山あるとは思いますが)「武器」を「活かせる」人がアピールできて上に行きやすいのかなぁ、と思う日々です。
話を戻して本日の帰りに「タクシーで女子を送って行って男子力UP作戦」はアピール不足で失敗でした。


飛躍しすぎかもしれませんが、今回の東アジア杯は個人的には「国内選手のアピールの場」と捉えておりまして、3試合で成功した選手、そうでない選手かなり極端だったと思います。
ちなみに代表生き残りをかけて、というシチュエーションなのに今回無難なプレーに終始した選手は完全に後者の「そうでない選手」に入ると思っています。
むしろ無様でも己の武器を示した選手の方がまだアピールという点では成功したのかな、と。
上記の大学時代の話は、結局はアマチュアの話ですからこれらが全てプロに当てはまるとは考えていませんが、生き残りをかけた入れ替え戦での選手と今回の東アジア杯の選手の一部とでは必死さが全然違うなぁ…と感じました。


「絶対A代表に入りたい」ってよりか「出来ればA代表に入れたら」ぐらいなメンタルだったのか、と。
大学の時は「絶対トップチームに」ってむき出しの選手が多かったからか、今回の日本代表の選手(全員じゃなく一部ですが)にの姿勢にはちょっと物足りなさを感じてしまいました。


ここでの『姿勢』っていうのは気持ちとか、メンタルとか、そんな抽象的なものではなく、上で述べてきたように「アピール」する姿勢です。
例えば、今回の大会を通してよくダメ出しされてた永井選手。
彼はスピードという日本代表では誰にも負けない武器を持っていますね。
運動量もあるので攻守に上下し貢献度を監督にアピール出来たのかもしれませんが、仲間すなわちチームメイトにちゃんと自分の武器をアピール(主張)したのか大いに疑問です。
実際彼が走り出しても裏へのボールが中盤の選手から出てくることはほぼ無かったですし、むしろ苦手な細かいエリアでのパス交換を強いられ、できない部分をアピールしたようなものじゃないでしょうか。
「俺は狭いエリアでは活きない。その代わりオープンスペースに出してくれれば絶対負けないから、ボール持ったら俺の動き必ず見てくれ」
とか味方に主張し、実際動けてたら凄いアピールになったと思います。


A代表は悪く言えば普段共通した練習や時間を経ていない「寄せ集め」集団です。
だからこそもっとチーム内で主張することが重要だと思うのです。
私の大学時代の話に度々重ねてしまってすいませんが、2軍も3軍もほぼ寄せ集めの集団です。
毎回選手が異なる…技術では日本最高峰の選手の集まりであるA代表には敵わないものの、チームの意志みたいなものはA代表以上にあった、言って差し支えないと思います。


上のような個々の主張を即席のチームメイト同士がアピールしあい、「チームの勝利を大前提」に「必ずトップチームに」って本気で考えているのなら、もっと良い内容の試合が出来たのかな、と思います。
あくまで目的は「チームの勝利のため」であって、アピールは勝利するための「手段」という位置づけだと思いますが、今回の代表はやや目的と手段の位置づけが逆だったことが問題だったようにも映りました。


さて、東アジア杯を振り返ると2分け1敗で最下位。
非常に残念な結果でありますが、先に述べたようにこの大会は「国内選手のアピールの場」という要素も強いと思いますので、今回ハリルホジッチ監督にアピールが成功した選手というのを考えてみたいと思います。


やはり出場のなかった選手については現時点で落第点なのでしょうか。
出番のなかったのはフィールドプレイヤーではDF水本、MF米本。
個人的に米本は一押しの選手なのですが…残念です。


GKも難しいですね。
西川と東口が試されましたが…現時点でファーストチョイスは西川ですかね?


逆にハリル監督曰く「真のA代表に値する選手」とは誰なんでしょうか。
ネットの声を拾うと「武藤」「遠藤」の2選手が評価が高いですね。
次に出てくるのは評価が別れますが「山口」でしょうか。
運動量と前に顔を出す点でアピールできましたが、相手が引いて比較的パスを回しやすかった中国戦を除き不用意なパスミスが多かったのも事実…中盤での組み立てではかなり厳しかったのでどういう評価になるのか。


基本3試合とも先発した以下の5選手はハリル監督が評価している選手たちかもしれません。
槙野・森重・遠藤・山口・永井。


こうしてみると、監督・ネットの支持が高そうな槙野・遠藤・山口は決まりで、やや不安定ながら森重もほぼ決まり。アピールに成功したとは言えない永井はどうか…。
武藤はJリーグで結果を出し続ければ当然呼ばれそうですね。


逆に厳しいのはアピールできなかった面々…。
特に川又は元々ポストプレイヤータイプでは無かったですし、今回の招集でも機能していなかったので次はよほどリーグでアピールしないと呼ばれないでしょうね…。


サッカーは面白いもので、そのカテゴリーの全員がトップチームを目指すくらいの環境だと、その単位がプロのリーグであれ大学のリーグであれ、高校の部活であれ強くなっていくものだと個人的に確信しています。
その中で努力、更に己の武器を持ち、その上で持つだけでなくアピールする…こういうシチュエーションが循環し続ければいいな、と思っています。


明後日からまたリーグが再開します。
選手はプレーでどんどんアピールし、日本のサッカーを大いに盛り上げて、そして結果強くなっていってほしいです。


私もまた会社の女子と上司にアピールを頑張ってみたいと思います。
…えっ?動機が不純ですか??

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